国際会計基準IFRSの「影響力」

☆概要
2015年~2016年には国内上場会社の連結財務諸表への適用が見込まれる
国際会計基準IFRS(国際財務報告基準)。

会計基準の変更は売上高や利益など,企業の経営指標に直接的な影響を及ぼすことから,
内部統制報告制度(J-SOX)を上回るインパクトを企業にもたらすことになるはずだ。

90年代半ばの金融制度改革(金融ビッグバン)の一環として推し進められ,
連結主体の財務諸表やキャッシュ・フロー計算書の開示につながった
「会計ビッグバン」になぞらえ,“第2の会計ビッグバン”と評する関係者もいる。



☆何故掲載したか?
・国際会計基準の適用を進める事で日本はどうなるのだろう?
 意味が今ひとつつかめないが、トレースが必要だ!!



☆キーワード
・国際会計基準IFRS(国際財務報告基準)


☆適用文章(ITproメール 2009/7/6)
 だがここに来て,日本企業への実際の影響が,少しずつだが明らかになってきた。
日本は現在,IFRSそのものの適用に先行して,日本の会計基準をIFRSに近づける
「コンバージェンス(収れん)」と呼ぶ作業を進めている。その結果,IFRSのさまざ
まな影響が企業各社の有価証券報告書に記載されるようになってきたのである。

 例えばマツダは2009年3月期決算で,海外子会社の会計処理にIFRSを適用。それに
伴い,以前は販売費・一般管理費として費用計上していた販売奨励金を,売り上げか
ら直接差し引く(控除する)会計処理に変更した。この結果,利益には影響はないも
のの,売上高は前年までの会計処理方式と比べて1467億円も減少した。同社の2009年
3月期の売上高は,世界規模の経済危機の影響で前年度比で27%減少したが,実は
その3分の1がIFRSの適用による影響だったのである。

 コンバージェンスの一環として海外子会社の連結について,現地会計基準のまま
での処理が認められなくなったのは,2008年4月以降に始まった会計年度から。
このため,2009年3月期決算では,海外子会社でのIFRS適用が拡大し,その影響を
有価証券報告書に記載する企業が一気に増えた。マツダのほかに,富士通はこれま
で英・豪・シンガポールだけだったIFRS適用を海外の全子会社に広げた結果,前期期
首の繰越利益剰余金(純資産の一部)が15億円減少した。一方,三菱UFJフィナンシ
ャルグループは,海外子会社へのIFRS適用に伴い保有有価証券の区分を変更したこと
で,経常利益と純利益が290億円も押し上げられ,減益幅縮小の恩恵が得られた。

 決算に表れるIFRSの影響は多岐にわたっている。前会計年度から早期適用が認めら
れたソフトウエア請負開発契約での工事進行基準も,その一つ。日本ユニシスでは,
1億円以上の案件について従来の検収基準から進行基準に変更したことで,売上高で
14億円,利益で2億円の押し上げ効果があった。一方エーザイは,海外比率の上昇に
伴い有形固定資産の減価償却方法を,従来の定率法からIFRSや米国基準と整合性があ
る定額法に変更。減価償却費が26億円減り,利益は18億円増えた。

 IFRS適用の直接的な影響とは言えないが,岩崎通信機はマレーシア子会社へのIFRS
適用に伴い,現地通貨(リンギット)と機能通貨(米ドル)のレート換算手続きに誤
りが発生し,内部統制報告書で「重要な欠陥」があったと記載した。IFRSの適用は業
務プロセスの変更につながる場合があることから,内部統制の再点検が不可欠と見る
監査法人が多かったが,その予想が的中した格好である。

 現在進行形のコンバージェンスと,2015年~2016年に見込まれる全面適用に向かっ
て,IFRSが企業の経営戦略,業務プロセス,ITに及ぼす影響は今後,ますます大きく
なっていく。不況の中,ビジネスのグローバル化やグループ経営の高度化によって成
長への道を切り開いていくために,IFRSへの対応は経営改革・業務改革のまたとない
機会となる。「会計の話は経理・財務部門にお任せ」ではなく,経営企画部門,IT部
門,事業部門など全社を挙げて取り組んでいく価値がある。


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